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保留地に家を建てた人の気苦労:宅急便が届かない時の対処法
保留地に家を建てた人、一定数いると思います。
かくいう私もその一人。
市区町村が売り出している保留地を購入し、その上に一戸建てを建てました。
保留地は普通の土地と全く変わらず、普段暮らしていく上で特に不都合はありませんが、唯一困るのが宅急便が届かない時があるという点。
当記事ではその理由と、宅急便を正確にとどけてもらうための対処法を記載したいと思います。
ざっくり「保留地」とは?
「保留地」とは、市区町村が行っている土地区画整理事業が進行中の土地の事を指します。
土地区画整理事業は数十年にも及ぶため、区画整理が完了したエリアは順次売り出すわけです。
数十年も土地を遊ばせておくのはもったいないですからね。
ちなみに、部分的に売りに出された土地の住所は、あくまで「仮」の住所です。
事業全体が終わったタイミングで、改めて全体に住所が再割り当てされる流れとなります。
そのため、
- Google Mapsなどで仮登記の住所を検索しても、見つからない(or 見当違いの場所が表示される)
という事態が起こり得ます。
保留地で困るポイント:宅急便が届かない。各社の対応
Google Mapsで仮登記の住所(分かりづらいので、以下「正式な住所」とします)を検索しても見つからない場合、残念ながら宅急便が届かないという事態が起こり得ます。
以下のように、宅配便各社の対応が異なるためです。
楽天のように店舗ごとに指定配送業者がいる場合は良いのですが、面倒なのがAmazonで商品を購入した場合。
この場合は配送業者を選べず、ある意味博打になるわけです。
ヤマト運輸(クロネコヤマト)
宅配業者が、ヤマト運輸(クロネコヤマト)の場合は安心です。
なぜならヤマト運輸は地域ごとにほぼ固定のセールスドライバーが割り当てられており、彼らの頭の中で我々がどこに住んでいるのかをある程度把握しているからです。
そのため、一度「保留地で住所が検索できない」という事態が発生したら、彼らはそのことをちゃんと記憶してくれて、次回以降は頭を働かせて自宅に届けてくれます。
ヤマト運輸が凄いのが、仮にセールスドライバーが休みだったとしても、しっかり引継ぎをして他のスタッフにその情報を伝達してくれている点。
社内の風通しが良いのか、ちゃんと引継ぎをして荷物を届けてくれます。
このあたりはさすが天下のヤマト運輸という感じです。
佐川急便
佐川急便はヤマト運輸と比較して全国集配所の数が少ないため、1人あたりがカバーする地域が多くなります。
従い、一個人に対してそこまできめ細やかな対応をしている暇が無いようです。
但し、ある程度セールスドライバー一人当たりの配達地域が固定されているので、何度か間違えばいずれ保留地の住所も覚えてくれます。
いつ覚えてくれるかは貴方の地域を担当する佐川のドライバーの能力に拠りますが、ある程度人間的な対応をしてくれるのがヤマト運輸と佐川急便です。
日本郵便
配送時の対応品質は、ここから一気に落ちます。
基本的に郵便局は、その時点で正式に登録されている住所を正としているため、Google Mapsの検索結果などは眼中にありません。
更に郵便局は半官半民なので、配送者本人にとっては、荷物が荷主に届こうが届くまいがどうでも良いわけです。
Google Mapsでちょっと調べれば分かる情報を調べず、更に登録してある電話番号に電話して確認することすらせず、住所が正式な登録情報に無いと見るやいなや、すぐに配送元に返送しようとします。
つまり、「Google Maps上の住所を登録しておくと、郵便局の人は配達してくれない」です。
Amazonデリバリープロバイダー
郵便局と同じくらい品質が悪いのがAmazonデリバリープロバイダーです。
基本的に彼らは個人事業主のため、依頼を受けた個々人によって配送品質が雲泥の差です。
私個人の経験から言っても、ヤマト運輸より良い場合もあれば郵便局以下の場合もあったりと、かなりバラつきがあります。
Amazonデリバリープロバイダーで注意すべきなのは、官に登録した住所情報は眼中になく、Google Mapsの検索結果が全てという点。
Google Mapsで検索できない場合は届けられないわけです。
但し郵便局との大きな違いは、彼らは配達を完了させないと給料が入らないという点。
そのため、「配達先の住所が分かりません」と、登録した電話番号に電話をしてくれる事はたまにあります。
つまり「正式な住所を登録しておくと、Amazonデリバリープロバイダの人は配達してくれない可能性がある」です。
日本郵便とAmazonデリバリープロバイダー両方に対応させるにはどうしたらよいか
ヤマト運輸と佐川急便はある程度人間系で対処してくれるため、問題は郵便局とAmazonデリバリープロバイダーの両方に対応させるにはどうすれば良いか?という点に絞られました。
- 郵便局:正式に登録した住所にしか配達しない(Google Mapsで検索はしない)
- Amazonデリバリープロバイダ:Google Mapsの情報しか信じない(正式に登録した住所は知らない)
上記2キャリアに対応する方法は二つあります。
配送先住所をうまく記入しておく
私は、Amazonの配送先住所を以下のように登録しています。
※かなり分かりにくいですが、「 」内が、実際に住所登録している内容です。
- 都道府県:「〇〇県」
- 住所①:「〇〇市〇〇町〇〇〇 ※保留地の住所」
- 住所②:「※GoogleMapで検索する場合の住所」
- 会社名:「は、〇〇市〇〇区〇〇〇」
要は、
- 正式に登録されている保留地の住所
- Google Mapsで検索できる住所
の2つを、会社名(ビル名)の欄を利用して併記する形です。
ここまで記載しておけば、いくらやる気のない郵便局員であっても、配送元に返送する言い訳はできないでしょう。
配送先住所を「Google Maps上の住所」としておき、日本郵便に当たってしまった場合はAmazonに連絡する
こちらはAmazonのカスタマーセンターから頂いた回答です。
当サイトでは、商品のサイズ、お届け先など各種配送情報により、配送業者を自動的に選択しております。ご注文時点では配送業者をお選びいただけません。
通常は「ヤマト運輸」または「デリバリープロバイダ」で配送いたしますので、お客様状況ですと、「Google Map」の住所をご登録頂き、万が一配送業者が日本郵便となってしまった場合は、当サイトにご連絡いただければと存じます。
もしくは【店頭受取】でのご注文をお願い致します。店頭受取について、詳しくは以下のURLからご確認ください。https://www.amazon.co.jp/help/storepickup?ref=blrb_hp
要は、
- 基本、ヤマト運輸かAmazonデリバリープロバイダ経由の発送なので、GoogleMapsの住所を登録しておく
- 日本郵便に当たってしまった場合は、Amazonに連絡する
です。
保留地に家を建てた人の気苦労:宅急便が届かない時の対処法 まとめ
私のように保留地に家を建てた人は少ないと思いますが、実際に当事者となるとかなり面倒な状況です。
保留地の住人も宅配業者さんも、なるべく多くの人がスムーズに暮らせるようになれば良いですね。
保留地に住む多くの人が上記のように住所を併記することで、宅配業者/住人両方がストレスをためないように過ごせればと思います。
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