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レッツノート(Lets note)の熱対策 効果があった順に紹介

 

当記事の結論

  • 第1位:新たな吸気口を作る
  • 第2位:CPU性能の抑制とシステムの冷却ポリシーを「アクティブ」に
  • 第3位:CPUファンの掃除

 

レッツノート(Lets note)の熱対策 効果があった順に紹介

 

私が愛してやまない名機「Lets note CF-NX3」。

電車の中などでは膝の上で使っているのですが、左膝が熱くて我慢できないくらいに発熱してしまいます。

持ち運び用ソフトケースの上に置いても、です。

 

さすがにヤバイなと思い、色々講じた熱対策を効果があった順に紹介してみたいと思います。

ちなみに左膝部分が熱くなるのは、そこにCPUがあるから。

記事の結論を最初に言うと、最も効果があったのは新たな吸気口を作るです。

 

なお今回はCF-NX3を使用しましたが、基本的な構造は共通なので他の機種でも参考になると思います。

 

第1位:新たな吸気口を作る

 

いきなり暴力的かつアグレッシブな方法ですが、普段使わないモデムポートと有線LANポートを取り外してしまい、無理やり吸気口を確保してしまうという荒ワザが、最も効果がありました。

具体的な方法は以下の記事で詳細に説明していますので、ご興味のある方は試してみて下さい。

 

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モデムポート・有線LANポートを外した私のLets noteの外観はこちら。

 

レッツノート(Lets note)の熱対策 効果があった順に紹介

 

ぽっかりと空いた穴からガンガン吸気してくれています。

ネットを検索すると「CPU性能を抑制すると良い。1%落とすだけで全然違う」というような意見もありますが、私のCF-NX3ではこっちの方が断然効果的でした。

ちなみにCPU温度の違いは以下。いずれもCPU使用率は100%です。

 

  • 吸気口なし:74℃
  • 吸気口あり:56℃

 

思うに、Lets noteは造りがしっかりしているので機密性が高いのではないかと。

本体を分解した事がある方ならお分かりかと思いますが、キーボードや部品の隙間にホコリがたまりまくっています。

 

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恐らく、こういう数少ない隙間から吸気する仕様なんでしょうね。

 

第2位:CPU性能の抑制とシステムの冷却ポリシーを「アクティブ」に

 

ネットでよく言われているCPU性能の抑制なども、それなりの効果が見込めました。

 

CPU性能の抑制

 

デスクトップ左下のwindowsマークを右クリックして「設定」

 

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「windowsの設定」メニューから「システム」を選びます。

 

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画面左のメニュー「電源とスリープ」→「電源の追加設定」を選択すると・・・

 

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「電源オプション」が開きますので、画面右側の「プラン設定の変更」です。

 

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「プラン設定の編集」画面から「詳細な電源設定の変更」を選ぶと・・・

 

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「電源オプション」が開きますので、スクロールバーを下の方にもっていき、

プロセッサの電源管理

最大のプロセッサの状態

と開いていきます。

 

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デフォルトの状態だと「バッテリー駆動」「電源に接続」どちらも100%になっていると思いますが、あとはこちらのパーセンテージを適当に下げるだけです。

 

レッツノート(Lets note)の熱対策 効果があった順に紹介

 

ですが、冒頭でも書いたように「使用率を1%下げたら○○℃下がった!」みたいな劇的な効果は見込めなかったんですよね・・・。

使用率100%から10%刻みで下げていった時のCPU温度の推移は以下。

 

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新たな吸気口を作った後だと、こんなものなのかもしれません。

※Windows Sysinternalsから提供されているCPUSTRES.EXEという負荷ツールを使い、使用率をMAXにした際のCPU温度を調べました。

 

 

私の環境でCPUスペックを下げてMAX使用した際の結果です。環境によって異なりますのであくまで目安ということで。

 

ちなみに私は最大使用率70%上限に設定しています。

本当は50%位まで落としたいのですが、ここまで落とすとさすがに挙動が遅くなったりするんですよね。

温度と速度のトレードオフで、このあたりが丁度良いかなと。

 

システムの冷却ポリシーの変更

 

同じ「プロセッサの電源管理」の中に「システムの冷却ポリシー」があります。

 

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CPUの温度が上がった時、CPU処理速度を下げたりファンの回転速度を上げるような処理をしますが、その際の順番が変わります。

パッシブとアクティブの違いは以下の通り。

  • パッシブ・・・CPUの温度が上昇すると、CPUの処理速度を下げた後に、CPUファンの回転速度を上げる
  • アクティブ・・・CPUの温度が上昇すると、CPUの処理速度を下げる前に、CPUファンの回転速度を上げる

私の場合は「アクティブ」にすることで効果がありました。

 

 

第3位:CPUファンの掃除

 

CPUファンにホコリが溜まっていると、本来の冷却性能を発揮することができなくなります。

Lets noteを分解して、掃除をしましょう。

分解・掃除のしかたは以下の記事を参考にしてみて下さい。

Lets noteの分解はネジが多く大変ですが、以下の記事を見ながらやってもらえば簡単です。

 

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掃除をするとファンの音が明らかに違いますので、恐らく効果があるのではないかと思います。

 

参考:CPU温度の調べ方

 

最後にCPU温度の調べ方です。

windows10なら特別なアプリケーションをインストールしなくても以下の手順で測ることができます。

まずはwindowsマークを右クリックして、「コンピュータの管理」を選択します。

 

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左側のエクスプローラーから、

システム ツール

パフォーマンス

パフォーマンス モニタ

と選んでいきます。

 

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「パフォーマンス モニタ」が開きますが、ここから先はCPU温度を表示するようにカスタマイズしないといけません。

画面上の「+」マークをクリック。

 

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「カウンターの追加」が開きますので、A~Z順に並んでいる「使用可能なカウンター」の中から

Thermal Zone Information

Temperature

を選び、反転表示させて「追加」「OK」です。

 

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すると、何やらよく分からない100%のグラフが表示されます。

この状態ではグラフの上限が100になっていますので、上限を変更してあげます。

左から2番目のアイコンを選び、

 

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「パフォーマンス モニタのプロパティ」が開きますので、「グラフ」タブの一番下にある「垂直スケール」「最大(M)」の数字を、400などに変更してあげましょう。

 

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変更したら「OK」です。

この状態では複数のグラフが表示されているので、最後に温度のみに絞ります。

画面下のウィンドウの中で「Temperature」のみにチェックを入れ、その他のチェックは外してしまいます。

 

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この画像の場合、黄色い線がCPU温度を表しています。

温度はケルビン表記なので、℃にするにはー273℃してください。

この場合のCPU温度は

  • 約320℃-273℃=50℃弱

といった感じです。

もし、アバウトでなく正確な数字を知りたい場合は、このボタン「グラフの種類の変更」を何度か押します。

 

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そうすれば、正確な温度を表示させることができます。

 

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やはりケルビン表記のため、マイナス273℃してください。

 

レッツノート(Lets note)の熱対策 効果があった順に紹介 まとめ

 

というわけで、私が最もおすすめしたいのは「新たな吸気口を作る」です。

本体の分解が必要なので少々勇気が要りますが、ご興味のある方は是非以下の記事を見てチャレンジしてみて下さい。

 

 

レッツノート対応メモリ

 

レッツノートはメモリを最大16GBまで増設できます。

対応している商品は以下の通り。参考になれば幸いです。

 

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